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2周年に寄せて 〜下平慶祐〜

みなさま

 

こんにちは。主宰の下平です。

おかげさまでもぴプロジェクトはこの度2周年を迎えました。

2周年といってもたかが知れていますが、でも、大きい数字だと思います。

 

今、思えば、演劇なんてほとんど何も知らずにこの世界に飛び出してしまっていたわけで。

井の中の蛙とはまさにこのことですよね。

「まずは動け」、そんな信条を持っていたせいか、ほんとうにまずは動いちゃったんです。

だから、たくさん失敗しましたし、本当にたくさんご迷惑を様々な方に掛けてきました。

2周年という一応はめでたいイベントに相応しいセリフではありませんが、皆様本当にすみませんでした。

とにかく謝りっぱなしの二年間でした。

何も知らないくせに本の知識とか学生時代の知識で下手に戦おうとして、それでやっぱり失敗して、謝って、、、

中々にアウトな二年間だったと思います。

本当にアウトです。人としてアウトです。

そう思うんです。

 

でも、なんででしょうね。

まだ劇団をやって行けてるんですよ。

気づいたら結成して2年経っているんですよ。

嬉しいことに劇団も少しずつ大きくなっているんですよ。

それを思ったらもうとにかくいろんな人に感謝しなきゃなあって思って。

本当にただただありがとうございます。

 

僕らのやってることは確かに小さいです。

誰がどう見てもちっちゃな世界でちっちゃく戦ってるんです。

それは分かっています。

けど、たかが2年だけど、それでも2年、こんな迷惑劇団が生き残った、っていうのはすごく大きな助けがあって、つまりすごく大きな渦があって、そのおかげで、

だから、今僕らはこうして、ここに居るんだと思います。

劇団がいくら小さいといえども、それが生き残るための渦は、つまり、周りの人からの助けはすごく大きかった、んだと思うんです。

 

たぶん、この大きな恩は一生かけても返せないんだと思います。

それに、次の一年も、その次の一年も、ひたすらに恩を受け続けるんです。

 

じゃ、いつ返すか、という話。

 

 

死ぬほど、文字通り、面白い演劇をつくります。

 

それが返す、という事につながっているのかは分かりません。

分からないけれど、少なくとも、せっかくこんなにたくさんの恩を受けて、大きくしてきたものを途中で投げ出すことだけはしたくない。

どんな形になろうとも、面白い演劇を追求して、それを世界に届けたい。

僕は演劇が好きで、それで生きるって決めて、色んな人に力を借りてきて、

返し方が歪なのかもしれないけれど、面白い演劇をつくる、それが僕がみなさまに唯一できる恩返しなのかな、と思っています。

ただ、来てくれたあなたに真っ直ぐ届くように。

面白い、演劇、を。

 

 

改めて、この度は結成2周年を迎えられたこと心より感謝致します。

これからもどうか、この劇団をよろしくお願い致します。

 

 

もぴプロジェクト 主宰

下平慶祐(Keisuke Calvin Shimohira)